夏至の食べ物は関東と関西では風習が違う?北海道,四国,九州など地域ごとの特徴は?

小麦餅

夏至に食べる食べ物って、あまり聞いたことがないですよね!?

冬至で南瓜(かぼちゃ)を食べるように、夏至でも決まった食べ物はあるのか気になりませんか?

おまけに、夏至の食べ物関東と関西では風習が違うって聞いたことがあるのですが本当はどうなのかな?
北海道四国九州などの他の地域ではどんな特徴があるのかな?

夏至に関しては、次々と疑問が出てきますよね!?

そもそも夏至とはどういう意味なのか、そして夏至の頃に食べられる食べ物について、関東と関西での風習の違いと、その他の地域(北海道や四国、九州など)の特徴について調べてみましたよ。

 

  • 夏至とは?
  • 夏至の食べ物は関東と関西では風習が違う?
  • 北海道,四国,九州など地域ごとの特徴とは?

 

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夏至とは?

夏至

夏至(げし)は、一年で最も昼の時間が長くなる日です。
昼が一番長いということは、つまり太陽の光が一番注がれる日となりますよね。

陽のエネルギーが一番多い日なので、世界中でさまざまなお祭りやお祝い事が行われています。
古くは、古代まで遡るんですよ!
イギリスのストーンヘンジが有名ですが、夏至の日は特定の石柱の間から太陽が昇ってきます。
実は日本にもあるって聞いたのですが、あまり知られていないですね。

ヨーロッパでは、貴重な太陽のエネルギーを使って、ハーブのエッセンスを作ったりしていました。
特に、夏至の日の朝露が珍重されています。

また、夏至というのは、二十四節気の一つの呼び名です。
二十四節気というのは、一年を24分割してその分割点に季節を表す名称を付したものです。
春分の日や秋分の日、夏至、冬至などが含まれます。

現在の太陽暦では、6月21日または、22日が夏至となります。

夏という字がつくので、一番暑い日かと思いがちですが違いますよ!

ちなみに英語では、「the summer solstice」や「the longest day of the year」と表現します。

また星占いの天体図でみると、夏至太陽が「かに座」の領域に入る日となります。
かに座は、家族や心の拠所、安心する場所を司る星座なので、家族が健康で仲良くいられるように祈りを込めて楽しく過ごして下さいね。

家族というと食卓の風景が浮かびますが、夏至の日にはどんなものが食されているのでしょうか?

夏至の食べ物は関東と関西では風習が違う?

水無月

夏至は、冬至で南瓜(かぼちゃ)を食べるというような決まった食べ物を食べる風習や習慣がほとんどありません。

昔はほとんどの人が農家で、夏至の頃の6月中旬~下旬は、田植えの時期で忙しくしていました。
おまけに、夏至から11日目にあたる半夏(はんげ)までに田植えを終えないと不作になってしまうと言われていたので、農作業に追われる毎日だったのです。
しかし、半夏を過ぎると田植えも一段落します。
そして二毛作で小麦を育てている農家は、小麦の収穫期となり収穫した小麦を使って麦餅などを食べていました

日本では田植えの忙しさで、お祭りやお祝い事をする習慣がほとんどなく、地域ごとにその地域に合わせたものを食べています。

では、関東と関西はどうなのかみていきましょう。

関東地方

小麦の焼き餅を作って食べる習慣がありました。
前述のように小麦と稲の二毛作を行っている農家が多く、収穫された新しい小麦で焼き餅を作っていました。
田植えの感謝と豊作の祈りを込めて、神様に供えられたその焼き餅をいただいて食べていたようです。
現代では、どうでしょう?東京では食べている習慣はないですよね!?

関西地方

夏至から半夏(はんげ)までにタコを食べる習慣があります。
どうしてタコなのかというと、稲がタコの足(八本)のようにしっかりと地に根ざして広がっていくようにと願いを込めているのです。
関西なので、やはりタコ焼きを食べるのでしょうか!?

奈良や和歌山では、関東と同じように小麦餅を食べる習慣があります。
別名「さなぶり餅」「半夏生餅」とも呼びます。
「さなぶり餅」は、田植えの労をねぎらうために催す宴「早苗饗(さなぶり)」からきている名前です。
このさなぶり餅、関東の小麦餅と違うのは、もち米と小麦粉を混ぜた生餅を焼かずにきな粉をまぶします。
ここでもやはり、田植えの感謝と豊作の祈りをこめて神様に供えた後、食べていました。

京都では、「水無月」という和菓子を食べる習慣があります。
この「水無月」、6月30日の大祓(おおはらえ、おおはらい)でよく食べられているお菓子です。
なぜ「水無月」が食べられるようになったかというと、暑気払いの氷に所以があります。
昔、宮中では暑気払いのために、氷室(京都衣笠山西麓)から取り寄せた氷を口に含ませ、その冷たさで暑さをしのいでいました。
氷は、一般の人のところまで行き渡らなかったので、氷片の三角形をなぞって作られたのが「水無月」なのです。
ちなみに、上に載せている小豆は、悪魔払いを意図しています。
「水無月」は、夏の暑さを乗り切り、無病息災を祈って作られたお菓子です。

和菓子のお店では、必ず夏至の頃になると販売されていますよね。
もちっとした食感と小豆のほのかな甘さがマッチしたお菓子で美味しいですよ!

 

北海道,四国,九州など地域ごとの特徴とは?

 うどん

関東と関西以外の地域ではどんなものが食べられているのかみていきましょう。

北海道や東北では、特に決まった食べ物はないようです。

愛知の一部では、無花果(いちじく)が食べられています。
無花果(いちじく)も豊作の祈りが込められている感じがしますよ。

三重では、ミョウガを食べる風習があります。
ちょうどミョウガが旬ですよね。

福井では、鯖(サバ)を食べています。
サバにはたくさん栄養があるということで、元気に農作業を行えるようにと願いを込めて食べられています。

四国・香川は、やはり「うどん」です。
夏至の頃に食べられるうどんは、「半夏うどん」と呼ばれています。
ここでも、田植え後の感謝と豊作の祈りをした後に、労をねぎらうおもてなしとして食べられています。
おまけに、香川では半夏うどんを食べる日が「うどんの日」となっていますよ!
うどん好きな香川県民、すごいです!!

うどんの他にも、「はげだんご」という小豆あんをまぶした団子も一緒に食べられていました。
うどんと一緒に農家の食卓に彩りを添えてたようです。
名前の所以は、つるつるして斑(まだら)だからという説と「はんげだんご」が縮まったという説もありますがはっきりしていないようです。

九州は、小麦を使った郷土料理が多いのですが、やはり小麦餅や団子を作って食べています。
ここでも、田植えの感謝と豊作の祈りを込めて神棚にお供えした後に食されています。

やはり全国的に、夏至の頃に食べられるものは田植えと関連しているところが多いですよね。
農家の人が半日~一日ゆっくり休めるのが半夏で、その時に家族でゆっくり食卓を囲んでいたのですね。
自然の恵みに感謝しながら、家族みんなで労っていた様子がうかがえますね。
私は、小麦を練ってゆでたお餅にきな粉をまぶして食べるのが大好きなので、夏至の日の楽しみが一つ増えましたよ!

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まとめ

■夏至とは?
→夏至(げし)は、二十四節気の一つで、一年で最も昼の時間が長くなる日です。

■夏至の食べ物は関東と関西では風習が違う?
→夏至の日限定で食べられるものではないですが、半夏(はんげ)の頃に関東は、小麦の焼き餅を食べる風習があります、関西では、タコや水無月、小麦餅など地域で違ったものを食べる風習があります。

■北海道,四国,九州など地域ごとの特徴とは?
北海道や東北では、決まったものはありません。四国の香川では、うどんです。九州小麦餅を食べているところが多いです。

いろんな疑問があった夏至ですが、田植えという忙しさが大きく影響していたことを知り、私は今という時代に生きていることへの感謝の気持ちがおきましたよ!何気なく過ごしていた夏至ですが、自然の恵みに感謝しつつ、家族仲良く食卓を囲みたいと思います。

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