夏の下町の風物詩、入谷朝顔市ってご存知ですか?
江戸時代から夏の風物詩として江戸っ子に親しまれてきた、歴史ある日本最大の朝顔市なんです!
朝顔って見ているだけで涼しげで、水色、紫、ピンクなどとても可愛いですよね!夏のアイテムのモチーフの定番ですし、小学生でも育てられるので、家族で楽しめますね♪
入谷朝顔市って、季節のイベントとしてテレビでも目にすることがあると思いますが、実際どの場所でいつ開催されているのか、調べてみました!
入谷の朝顔市
江戸から続く入谷の朝顔市が、今年で70年目を迎えるということですが、あれ?計算が合わないなと思い、歴史を少し調べてみましたら、こんなエピソードがありました。
入谷の朝顔が有名になったのは江戸末期の文化・文政の頃で、最初は御徒町の下級武士、御徒目付の間で盛んに栽培されていたそうです。
江戸幕府の崩壊に伴い、入谷の十数件の植木屋が造るようになりました。
そしてその出来栄えが大変素晴らしかったので、明治中期になりますと、往来止めをしたり、木戸銭を取って見せるほど有名になったそうです。
当時流行した「変わり咲き」という朝顔が、桔梗の花のように咲いたり、牡丹の花のように咲いたり、二重に咲いたりして、花粉の交配によって色々な花を咲かせる事ができ、最盛期には一千種類もの朝顔があり、変化にとんだ花を咲かせていたそうです。
庶民の園芸文化、「変化朝顔」だ誕生したんですね。
これが、江戸や上方を問わずブームを巻き起こします。特に珍しく美しいものは、オモトや菊などと同様、非常な高値で取り引きされたそうです。
この変わり朝顔って、まだ存在しているのかなと調べてみたら、栽培されていました!
そう言えば今朝ベランダのキキョウ朝顔(7月の入谷朝顔市で買った。¥1,000)の花が珍しく咲いたんだ🎵#flowers #朝顔 pic.twitter.com/LpBMFt7dfZ
— easy (@easy712) 2017年10月3日
#変わり朝顔 、咲いたよ???? pic.twitter.com/HOe4eFBOSA
— かなへび母さん太郎 (@coco816mane) 2017年7月4日
去年ゲットした「スプリットセカンド」という変わり朝顔の種を植えております。わっさわっさ咲くといいなぁー。去年は蒔いた時期が遅くてちょびっとしか咲かなかったのです。 pic.twitter.com/ls3yzUtFy7
— 三宅ひよこ(鱗道)4/15-4/29♯おきあがり小法師展覧会vol.4 (@hiyokomiyake) 2016年6月6日
週明け月曜日、本日も沢山のリツイート、お気に入り、フォローをいただき、ありがとうございました。<(_ _)>
本日の〆は、変わり朝顔にて、明日もよろしくお願いします。(^^)/ pic.twitter.com/4olIlms30u— 『旅の駅』水戸ドライブイン ネモフィラ満開 (@mitodi310) 2014年6月16日
凄くないですか?
どれも朝顔だなんて、驚きです!最後の画像なんて、絶対に朝顔に見えませんよね~。
やはり日本人は品種改良とかアレンジが得意なんですね~!
驚くべきことは、江戸の庶民がメンデルの法則を知っているということになります。
ところが、盛んに造られていた入谷の朝顔も、世情が怪しくなって来て、大正二年に最後の植木屋の廃業を最後に、とうとう入谷の地から姿を消してしまいます。
それに伴い変化朝顔もいつしか人々から忘れられて現在のような円形の朝顔へと主流は変わって行きました。
そしてそれから35年が経ち、昭和23年、戦後のすさんだこの世の中を少しでも明るくしようと言うことで、地元有志の方と下谷観光連盟(昭和25年)の協力を得て、江戸情緒豊かな夏の風物詩、入谷の朝顔市が復活したということです。
入谷朝顔市2019日程や時間いつまで?
- 日程:2019年7月6日(土)、7月7日(日)、7月8日(月)
- 開催時間:午前5時から午後23時まで
- 場所:東区下谷1-12-16 入谷鬼子母神周辺
毎年、七夕を挟んで、3日間の開催になりますが、今年はちょうど金土日の開催なので、たくさんの人で賑わいそうですね!
入谷朝顔市2019アクセス方法
最寄り駅は、日比谷線の入谷駅か、JR山手線の鶯谷駅になります。
真源寺の前の言問通り沿いで、昭和通りから根岸一丁目辺りまで、お店が出店しています。このグレーのラインの場所が朝顔市になります。夕方から歩行者天国になると、さらに賑わい始めます。
夕方からは屋台で食べ歩きするのも楽しいですよね!
朝顔まつり開催期間中は40万人もの来場者がいますので、会場周辺の路上パーキングメーター及びパーキングチケットは休止になり、駐輪スペースなどもありませんので、電車やバスのほうが良さそうですね。
どうしても車で行きたい場合は、周辺は交通規制など行われるので、上野駅周辺のパーキングに停めてから行くほうが無難だと思います。
電車で行ったとしても、朝顔を購入したら宅配も出来ますので、混雑した電車での持ち帰りは心配は要りませんよ!
団十郎(朝顔)の値段いくら?
入谷朝顔市で売られている朝顔は、どれも一鉢2,000円で、小さいものだと800円、支柱のついた行灯(あんどん)仕立ては一鉢2,000円になります。
団十郎朝顔とは、2代目市川團十郎が愛した、海老茶色の渋い、シックなお色の朝顔です。
一年草の朝顔でしかも種が出来にくいとのことから、とても貴重な朝顔だとされていますが、「モドキ」もたくさん出回っているそうなので、本物を探す場合には注意が必要です。
売り子さんも茶色の朝顔だというだけで団十郎だと思っている方もいるのだとか。
ラッキーであれば、鉢植えの2000円で購入できるそうですが、本物かどうか見極めなくてはなりません。
- 花の特報・・・海老茶色で中心が白いもの(上の画像のような)(白い縁取りがないもの)
- 葉の特徴・・・黄緑色(黄蝉葉というもの)で、まだらのないもの
これらの条件を満たしていれば、本物だと言えるでしょう!
しかし、花がしっかり咲いていないと確認できませんから、花が咲く5時から7時の間に見に行った方が良さそうです。
真源寺でお参りも
真源寺(鬼子母神)では朝顔まつりの期間中限定の「朝顔のお守り」を購入できますよ!
とても可愛いので、入谷朝顔市に来た思い出に買って帰る人も多いとか。
こちらの記事に詳しく書いてありますので、参考にしてみてくださいね!
朝顔市過ぎると、夏休みが待っていて、これから夏本番!という雰囲気になりますね。
まとめ
■入谷朝顔市2019日程や時間いつまで?
→日程:7月6日(土)、7月7日(日)、7月8日(月)、開催時間:午前5時から午後23時まで
■入谷朝顔市2019アクセス方法
→最寄り駅は、日比谷線の入谷駅か、JR山手線の鶯谷駅になります。両駅とも徒歩5分以内で会場に行けます。
■団十郎(朝顔)値段いくら?
→一律鉢植えは2000円です。
江戸時代から夏の風物詩として江戸っ子に親しまれてきた朝顔市。下町というと、玄関脇に必ず朝顔が置いてあるイメージですが、江戸文化の名残でしょうか。
今年はしっかり土日が入っていますので、計画も立てやすいですよね!屋台は100件近く出店していて、駅近ですし、行きやすいので是非お出かけされてはいかがでしょうか!
ちょうど、七夕祭りも開催されている時期です。
はしごして、日本文化に触れてみるのもいいですね!